電波な子だってよく言われるわ
でもそれを不快と思ったことは無いの
不思議と指先から　足先から
糸となって解けていくようで

黄色とも白とも赤ともつかないその糸は
縦横無尽に世界を駆ける
不思議と指先から　足先から
その全てを感じる

解けていくよ　抗力なんてない
全てが為されるままに身を任せて
不思議と指先から　足先から
私が分解されていくようで


いつか絡まってしまう
糸が絡まってしまう

蝶を捕らえる
蜘蛛を捕らえる

光が見えない
君が見えない

自分を感じる？
命を感じる？

電波？
電波？


不思議と指先から　足先から
世界が消えていくようで

酸素の受け渡しをしているんです
二酸化炭素の受け渡しをしているんです
先に丸い袋をつけて
それで表面積を広くして効率を上げているんです

赤いんです
酸素とくっついて酸素を運ぶんです
血液が赤いのはそのせいです

敵を食べたら自分も死にます
赤いのより大きいです

ただ毎日脈打っています


平坦に過ぎていく日常
カレンダー見ても今日が何日かさえ解らない
自堕落な日常
いっそ全て堕ちてしまえばいいのに
いっそ全て機能しなくなればいいのに

人が黒い塊
私は黒い塊の中の一人
周りは蒸されるような暑さ

溢れていく言葉
こぞって移動する黒い塊
正直ついていけない

私は黒い塊の中の一人
あの人にとっても
私はたくさんいる人間の中の一人