何かを追い求めること
何かを全て知り尽くすこと
何かをずっと愛し続けること
きっとそれは　いいこと

何かをずっと追い続け
何かのことに執着し
何かのことしか見ていない
君を見てると　哀れに思う

並んで座る二つの影
吹いてきた風に髪は揺られ
やがてもとの位置に戻る

先に口を開いたのは彼で
私はただ聞いていた

“本当のぬくもりって何だろうね？”
私は答えなかった

“本当の冷たさなら、知ってるんだけど”
聞き返す暇なんてなく

彼はすぐに立ち上がり
私の隣から去ってしまった

“待って”
なんて言わない

今はこうでもずっと先には
彼との未来が待っている

少しして戻ってきた彼は
赤い毛布を抱えていた

“寂しかった？”
その笑顔はあどけない

二人で毛布を分け合って座る
互いの吐息が触れ合う場所

ぬくもりの先の未来もきっと
こんな感じであると思う

ずっと探してたのかもしれない
ぐちゃぐちゃに渦巻く先のひかり

きっと　いつか　絶対
そんな言葉は聴きたくない

多分わたしが思うに
全てが景色で
全てがひかり

人が蟻のごとく動き働き
その感情が違うように

この世の中のデジャヴとジャメヴ
探してるんだろな

きっと
どこかにある

いつか
見つけられる

絶対
なんて


消えうせろ。