忍者ブログ
気まぐれに書く詩と話。 コメント等はご自由にどうぞ。
[34]  [35]  [36]  [37]  [38]  [39]  [40]  [41]  [42]  [43]  [44
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

衝撃を受けることはいつだってある
それこそ無限大
だからこそ
わたし達はそれに突然反応できなくて
崩れて 倒れてしまうんだ
予想外の事態はあまりにも重くて
言葉を失ってしまう
人の本当の奥底の気持ちに
気付けず泣くこともある
人間はそういう生き物だ
と 慰めは要らない
あの子が無理をしているのは事実だし
あの子が口先三寸っていうのも知ってる
だから だから知ってるから
わたしは逆に何も出来ないのかもしれない
少しでも人の闇を見てしまったわたしは
その人の傷を広げることしか出来ないから
だから わたしは遠くでずっと
見守ってるだけなんだ
悪いとは思ってる でも
どうせ何も出来やしない
PR
「あはは」

屈託無く笑う、声。
俺はその主を知っている。
否、知りすぎている。

「じゃ、あたし用あるから。じゃーねー!」

だからだろうか。
俺はソイツが好きじゃない。

「あ、キミか」

俺の前に現れたソイツは、俺を見るなりそう言った。

「あたしに何の用?」

腕を組んだ。
眼差しはキリリと鋭い。

俺は何だか、ソイツが可哀想になった。

「…そんなに嘘ばっかついて、どうすんだよ」
「は?」

俺は知っている。
何でも知っている。

「それが……キミに何の関係があるわけ?」

やっぱりそう返すか…。

「俺は、お前自身だから」


だからこそ、そんな嘘つきのお前が
君が誰より大嫌いなんだ。
←←   前のページ    次のページ   →→
忍者ブログ*[PR]