しじんとうたわれるひとたちは
そのおもいをことばにたくした
げんだいのわたしは
おもっていることをつつんで
ことばにしている
ほんとうのいみはくみとれない
ほんにんだけがわかる
しせいのひともそうだったのかな
わたしにはすとれーとにだしてるようにしか
おもえない

詩人と謳われる人達は
その想いを言葉に託した
現代の私は
思っていることを包んで
言葉にしている
本当の意味は汲み取れない
本人だけが解る
詩聖の人もそうだったのかな
私にはストレートに出してるようにしか
思えない

キーボートを叩く音
寒い部屋に木霊する
ディスプレイが光る
クリックの音が響いた

吐き出す息はやがて消えて
腕を伸ばして軽く運動

再びキーボードに手を伸ばして
エアコンを付けようとして止める

黒い闇が明けていく
白い光が見え始めた
ディスプレイを閉じる
窓とカーテンを開けた

私のこの手がいつか
紅に染まる
それは　決まったこと

君のその眼がいつか
涙を落とす
それは　決まってない

私が人を殺してしまった時
君は何て言うのかな

私が霧のように消えたとき
君は何をするのかな

先の事なんて解らない
それを知る術を私は持ってない

最近　君が解らない
それを知る術を私は知らない